公安を敵に回すな
社会主義国であるベトナムですが、日常の生活の中でそれらを意識することは滅多にありません。
しかし、ふとした瞬間に「やっぱり社会主義だなあー」と思うことがあります。
社会主義の定義は明確にはありませんが、ベトナムにおいて言えば「政府が国民を統制している」という括りで認識していただけると幸いです。
法律が厳しい
例えば、ベトナムでは花火が禁止されています。
日本では友達同士で集まって花火を楽しむのは夏の定番行事ですね。
しかし、ここベトナムでは、国民が花火を使うことは許されていません。
なにかしらのイベントが催される場合は、市町村が政府に許可申請を行い、それをベトナムの国家主席が認可します。
また、ベトナム人と外国人は、夜の10時以降異性で同じ部屋に居ることが禁止されています。
売春防止の法律ですが、正式な恋人であっても許されません。
ベトナム人と外国人が同じ部屋でホテルに宿泊する場合は、結婚証明書が必要です。
公安が強い権力を持っている
日本でいう警察に該当しますが、クリーム色の制服を着た公安は、基本は交通を取り締まっています。
彼らはベトナム人や外国人を捕まえて、なにかといちゃもんをつけて賄賂を要求します。
「uong caphe?」と訊かれることがありますが、これは「コーヒー飲むか?」と言っています。
ベトナムでは、この言葉が袖の下の合言葉。
10万ドン程度支払うと、違反を見逃してくれます。
ただ、そもそもなんの違反で捕まったのかも分からないことも多々ありますね……。
ベトナムでは政府直下の公安や共産党員が、民間に対しても非常に強い力を誇示しています。
お店を立ち上げるにしても、必ず彼らに賄賂を支払わなければなりませんし、それは公安だけではなく、あらゆる役所も同様です。
ただ、市や区によって公安の管轄が異なり、エリアによっては賄賂を上層部が厳しく取り締まっていることもあります。
ホーチミンエリアにはいくつか売春エリアがありますが、こちらも公安や共産党員にみかじめ料を払っていることによって、営業を見逃してくれているに過ぎません。
一回でも支払いが滞れば、すぐに彼らが摘発にやってきます。
外国人はどこにいっても歓迎されるわけではありませんので、郷に入れば郷に従うことを肝に銘じておくのが、少なくともベトナムで暮らす鉄則となります。
(管理人へのご連絡は不要です)