ベトナム人のちょっとあり得ない考え方

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「それってちょっと変じゃない?」
ベトナムに住んでいると、そう感じる場面に多々遭遇します。
今回は、ベトナムに住んでいると感じる「ここが変だよベトナム人」と題して、ベトナム人にまつわる、さまざまなシーンをご紹介したいと思います。

目先の利益を優先するベトナム人

筆者はよく市場で買い物をします。
ローカル市場では、基本値段交渉はありませんが、相手が外国人だと分かると高い値段をふっかけてくることがしばしばあります。
そこで、筆者と市場のおばちゃんとのやり取りをご紹介します。

筆者「これが10万ドン?隣のお店は5万ドンだよ」
市場「あんたお金持ちでしょ? ベトナムは物価が安いから、多少のことでごたごた言わないでよ」
筆者「私はこの近くに住んでいるから、5万ドン(正規の値段)で売ってくれたら、また買いにくるよ。もし10万ドンで売るんであれば、次からは他のお店で買うよ」
市場「うーん……。じゃあ10万ドン」

このような会話がありました。
長い目で見れば5万ドンで売って、リピートしてもらった方が得に決まっていますね。
しかし、ベトナム人の中には、そんなこと考えなく、目先の利益を優先する人もいます。

レストランでのやりとり

筆者がホーチミンにあるレストランで昼食をとったときのやりとりです。
筆者が注文した料理とは異なる料理を店員が運んできたので、筆者は取り替えてもらおうとしました。

筆者「これ注文したのと違うよ」
レストラン「そんなことない。あなたはこれを注文したわ」
筆者「こんなの注文してないよ。さあ、取り替えてくれ」
レストラン「でも、もう作っちゃったから。これ食べて」

これは旅行で来た観光客も体験するかもしれませんね。
おもてなしの心や顧客へのサービスは皆無。
また、ベトナム人は責任をとることを嫌います。
今回は、この店員のミスとなるので、責任を取りたくない、店長に怒られたくない、という思いがあったのでしょう。

バイクタクシーでの出来事

バイクタクシー(ベトナム語では「セーオム」)に先日乗ったときのこと。
乗る前に値段交渉を済ませ、目的地に向けてバイクを走らせたはいいものの、どうやら運転手が道に迷ってしまった様子。
結局10分で着くところを30分以上かかってしまいました。

筆者「はい、代金」
運転手「これじゃあ足りない。もっとくれ」
筆者「なんで?」
運転手「道に迷って、たくさんバイクを走らせたから」
筆者「でも、事前に住所を見せて、あなたは「分かる」と言ったじゃないか」
運転手「でも、思っていたよりも長かった」
筆者「じゃあ、思っていたよりも短かったら安くしてくれたのか?」
運転手「……」

遅くなってしまったので、割引してくれてもいいはず。
しかし、彼はさらに追加料金を加算しようとしたのです。

土地が上がり続ける幻想を抱くベトナム人

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10年前に買った土地は、現在では場所によっては10倍以上の価値がついています。
不動産バブル旋風が起こったベトナムでは、現在も「金があれば土地を買う」という考えが根付いていて、「土地はどんどん値が上がる」という神話を信じている人が多くいます。

客観的に見れば、土地バブルは現在では沈み込み、今後は横ばい、もしくは天井を打って下降をはじめようとしているのが分かります。
その証拠に、市内中心の土地やマンションは好調なものの、郊外の土地は価値が下がりはじめ、マンションは途中で建設を止めています。
これは投機目的で土地を購入したので、実際家を建てることがないからです。

土地には所有者がいるものの更地のままで、都市計画も家が建たないことにははじまりません。
土地の価値に不信感が募れば、本来その土地が持つ適正価格まで下がります。
それが郊外だけではなく、都心ではじまれば、バブル崩壊に繋がることでしょう。
しかし、そんな懸念をベトナム人は一切持っていません。

「高騰した土地はいつか弾ける」
いくら説明しても納得してくれないベトナム人は、まさに80年代のバブル期に生きた日本人そのものです。

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