ベトナム人と結婚するということは

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現地に移住した後、ベトナム人配偶者を貰う日本人は多いですね。
駐在員や本社からの赴任者の中にも、ベトナム人と結婚して、赴任期間が終えたら会社を辞めて、現地に正式に移住する方もいます。

しかし、国際結婚とはやはり過酷な試練が待ち受けているもの。
日本人同士でも育った環境が異なれば、些細なことで喧嘩をしますね。

それが国が異なればなおのこと。
では、どんな理由で彼らは喧嘩をするのでしょうか。

家族の絆とお金

「お父さんの兄弟のいとこのお母さんの……」
日本人からすると、「それはもう他人だろ」とつっこみたくなるような遠い親戚であっても、ベトナム人からすると大切な家族となります。
もしベトナム人配偶者をお嫁さんに貰って、奥様の実家に住むことになったら要注意です。

ベトナムでは一つの家に5人~10人程度住むのが普通です。
「僕は奥さんと、両親、奥さんの弟夫婦、母親の妹、お手伝いさんの8人で住んでいます」
と筆者の知り合いは疲れた様子で仰っていました。

両親は仕事をしていなく、弟夫婦も所得が少ないので、毎月の光熱費や食費といった生活費はすべて自分持ち。
しかも、多少なりとも両親にお小遣いもあげているとのこと。
話をすれば「この土地は将来価値が上がる」、「子供はまだ作らないのか」、「たまには旅行に行こう」といったことばかり。

さらに、田舎から親戚がやってきて、数ヶ月居候することもしばしば。
極めつけは、奥さんの兄がやってきて、「今度カラオケ店をオープンすることにしたから、200万円貸してくれないか?」とお金の話を持ち込んできます。
会社員でもないベトナム人が銀行からお金を借りることは困難。
そこで、お金の貸し借りは身内間で行うのが常です

もちろん商売がうまくいかなかったら、お金が返ってくることはないでしょう。
それでも家族のためにお金を貸す。
それがベトナム人です。

良いか悪いかは置いておいて、問題なのは、みなさんが日本人ということです。
「日本人=お金持ち」という定義が染み付いているベトナムでは、みなさんはいい金づるとしてうつることでしょう。
ベトナム人からすると、「家族はみんなで助け合わなければならない。だからお金の貸し借りもする」とのことですが、ここで問題なのは、日本人であるみなさんは、お金に困ってはいないので、いつであっても「お金を貸す側」に回るということです。

日本人から見ると、これは助け合いではなく『依存』。
家族の絆が強すぎるのも、ちょっと考えものですね。

結婚する前に、相手の経済状況を

日本とは異なり、ベトナムは貧富の差が激しいです。
大学を卒業して、日本語を流暢に話し、日系企業で働くベトナム人女性。
一見すると、裕福な家庭環境で育ったんだと考えます。

しかし、家庭によっては、「娘にはいい暮らしをして欲しい」、「高い給料をもらって養って欲しい」という考えから、親戚を回ってお金を借りて、子供を大学や語学塾に通わせているところもあります。

ベトナム人と結婚するということは、相手の両親とも絆で結ばれるということです。
もっと言えば、相手の両親を養う義務を背負うということです。

両親が働いていたり、会社を経営していたりと、生活に苦労のない所得があるのであれば、この問題はさほど気になりませんが、そうではない場合は、本当に相手家族の仲間入りをしていいいのかどうかを今一度考えて、後悔のない結婚をしてください。

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