契約の手続き

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理想の住まいを見つけるために何十軒と物件を見て周ったかと思います。
そして、ようやく住みたい物件を見つけたら、あとは大家と契約するだけです。
ここでは、一般的な契約の大まかな流れをご紹介します。

デポジット

大家の中にはデポジットを要求するところもあります。
日本で言えば敷金に相当します。
主にルームフォレントに言えることですが、例えば物件の仮押さえで必要になります。
家賃の半分払えば1週間か二週間くらいは抑えてくれます。

しかし、大家によっては、その後契約を破棄したら、デポジットの半分くらいを徴収される可能性もあります。
また、敷金として入居時に支払い、退去時に返金してくれるところもあります。
ただ、デポジットの概念はまだ日本ほど浸透していませんので、即日やその週に入居するのであれば、前家賃のみの支払いでOKのところも多いです。

レッドインボイスの発行

もし勤めている会社が家賃を支払ってくれるのであれば、非常にありがたいですね。
現地採用でそのような福利厚生はほぼ皆無ですが……。
しかし、もし家賃補助がでる場合は、『レッドインボイス』と呼ばれる領収書を大家に発行してもらう必要が出てくるかもしれません。

レッドインボイスとは、通称『赤ビル』と呼ばれ、企業が税金を申告するときに必要な領収書となります。
税務署はこの赤ビルのみを受け付けており、その他の領収証(通称「青ビル」)は違法とみなし、一切受け付けません。

つまり、大家には毎月支払った家賃に対しての赤ビルを出してもらわなければならないのです。
この手続きが個人の場合はかなり面倒で、大家も税金を払わなければなりませんので、大家によっては断る人も多くいます。
とは言え、赤ビルがなければ経費精算できませんので、入居条件には必ず赤ビルの発行条件を含めなければなりません。

駐在員の受け入れ経験がある高級マンションの管理人であれば、赤ビルもスムーズに発行してくれることでしょう。
まあ、本来大家も赤ビルの申告は必須なので、赤ビルを拒む大家というのは、厳密に言えば家賃収入分を脱税しているということですが……。

ベトナムでは日本のような法的な書類の手続きは必要ありません。
すべて大家との口約束となるので、良くも悪くも大家の人柄次第になります。

退去するときは、前月か当月の最初に大家に伝えておくのがマナーとなります。
近所に引っ越すと角が立ってしまうのは覚悟しておいてください(汗)

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