ローカル保険は使えない

現地採用者は、海外旅行保険に企業が加入してくれることはまずありません。
そこで、みなさんはベトナムのローカル保険に加入することとなります。

ローカル保険

しかし、ベトナムではまだまだ保険整備ができていなく、ローカル保険など日本人にとっては使い物にならないのが現状です。
まず、第一にローカル保険が適用される額は年間500ドル程度です。

みなさんが病院にかかるとすると、おそらく日系か国際病院です。
初診と診察、処方合わせれば、ただ風邪をこじらせただけでも100ドルは超えてしまいます。
感染症や怪我など通院しなければならないと、簡単に500ドルは超えてしまいます。

次に、ローカル保険が適用されるのは、一部例外はありますが、基本はベトナム国産の薬のみとなります。
ベトナムは製薬メーカーが少ないので、処方される薬のほとんどは輸入品です。
ローカルの私立病院であっても、国産の薬を処方してくれるところはほとんどありません。

「では国産の薬を処方してくれる病院に行けばいいのでは？」
という素朴な疑問が湧きますね。
確かにその通りです。

該当する病院は国営となりますが、ここは全国から患者が押し寄せてくるので、朝に受付を済まして、何時間も待合室で待つこととなります。
決して日本人が通えるような病院ではないと言えるでしょう。

また、現地人にとっては、それでも保険適用される国営病院に通院するメリットがありますが、みなさんにとっては皆無です。
なぜなら、国営病院は保険など使わずとも、みなさんにとっては非常に安いからです。

ゆえに、ローカル保険に入っても恩恵を受けることはできませんので、心配な方は自分で海外保険に加入してください。