福利厚生から判断

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現地採用者が日系企業に内定を貰ったさいの、一般的な福利厚生を見てみましょう。
日本で就職されている方ならば、『年金』や『保険』、場合によっては『家賃補助』なども付与されるでしょう。
では、ベトナムの現地採用者はどのような福利厚生を受けることができるのでしょうか。

福利厚生

年金
まず、現地採用者は、日本に在籍しているわけではないので、厚生年金の加入は原則できません。
老後が心配な方は、役所に国民年金の手続きをするか、民間企業の個人年金に加入しましょう。

国民年金は受け取り額が少ないので、双方の加入をおすすめします。
個人年金は積み立て分プラス利子がつき、受け取る時期や方法も選ぶことができます。
破綻リスクがあるので、大手を選ぶようにしましょう。

保険
海外勤務者の保険は海外保険となりますが、こちらも現地採用者を加入させてくれる企業はほとんどありません。
現地採用組は、基本はベトナムのローカル保険となります。

家賃補助
住宅手当と呼ばれるものですが、こちらも当然のことながら現地採用はありません。
むしろ、それが企業側にとっての現地採用者を採用するメリットになるからです。

帰国手当て
年に1回か2回、日本への往復航空券を福利厚生の一環として付与してくれる企業が多いです。
しかし、現地採用者の場合は、よっぽど基本給が低いか、支店長クラスまでのし上がらない限りは受け取ることはまずできないでしょう。

ワークパーミット
労働許可証ですが、こちらはほとんどの企業で現地採用者でも取得させてくれます。
もちろん取得にかかる費用は経費で申請できますし、複雑な手続きも事務員が代行してくれます。

ただし、取得にかなり時間がかかる上、代行屋を通す場合は賄賂も必要になるかもしれません。
その際の費用(賄賂)は経費計上できませんので、自費となることも覚えておいてください。

上記を見ていただくと分かるように、基本現地採用者の福利厚生はあってないようなものです。
福利厚生の面倒を見なくていいのが現地採用者を雇うメリットともなりますので、みなさんは過度な期待はしない方が無難と言えるでしょう。

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