予防接種は必要?

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東南アジアには危険な感染症ウイルスがいくつかあります。
「予防接種は必要?」
という質問がよく見受けられますので、今回は予防接種に関して解説したいと思います。

実際する人は少ない

予防接種は日本でもベトナムで受けることができますが、どちらも自由診療のため、保険は一切利きません。
ベトナムで注意したい感染症ウイルスは確かにいくつかあるのですが、それらをすべてカバーするとなると、かなりの費用がかさみます。

また、予防接種は一回の注射で効果があるものは少なく、ほとんどは数ヶ月おきに複数回打たなければなりません。
それでも、一度終えれば永遠に効果が永続するわけではなく、2年から5年程度で再び打つ必要があります。

このことから、実際ベトナムに住んでいる日本人で、予防接種を毎回しっかりと打っている人は限りなく少ないと言えます。

おすすめの予防接種

とはいえ、備え有れば憂い無しです。
お金と時間がある方は、是非予防接種をしていってください。
おすすめの注射は下記となります。

狂犬病

一番怖い病気ですね。
足を噛まれたくらいなら、早く病院に行けば治療することができますが、脳に近い部分に噛まれたら、ほぼ100%の確率で死亡します。
噛まれるだけではなく、舐められるだけでも感染しますので、極力野生の犬には近づかないようにしましょう。

A型肝炎

主に不衛生の食べ物を摂取することによって発生します。
生焼きの肉類や魚介類だけではなく、水によっても感染するため、東南アジアに行く人にとっては最も危惧しなければならない病気です。
死亡率は低いものの、高熱、吐き気、倦怠感などをもよおすため、完治するまでベッドを抜け出せません。
予防接種は計3回することによって、5年間有効となります。
最低一つくらいは打っておきたい、という方にはこちらがおすすめです。

ベトナムの危険な病気

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以下に紹介する病気は、予防接種ができない危険なものです。
感染する確率はどれも低いものの、万が一感染したら重い疾患を患ってしまうものばかりです。

アメーバ赤痢

A型肝炎同様、不衛生な食べ物の摂取によって感染します。
高熱、吐き気のほか、酷い下痢に悩まされることになり、病院で入院することになります。
東南アジア旅行をされる旅行者の方が、最も多く感染する病気となります。

B型肝炎とHIV

主に不特定多数の異性・同性と性交を行うことによって感染します。
B型肝炎は安静にしていれば、多くの場合完治することができますが、HIVはご存知の通り不治の病です。
特に東南アジア、中南米、アフリカで蔓延している病気で、昨今は日本でも多く見られています。
HIVは発症に時間がかかるとともに、症状はインフルエンザや風邪とほぼ同じなので、症状だけで判断することができません。
定期的に診断してもらうことをおすすめします。

デング熱

主に蚊に刺されることで感染します。
高熱、頭痛、関節痛、発疹などの症状が見られます。
現在のところ治療法はないので、症状に応じて和らげる処置をとります。
田舎や山岳地帯に生息している蚊が多く持つウイルスですが、時折ホーチミンやハノイといった都市でも見られます。
雨季の時期は、スコールのあとに蚊が大量発生するので注意が必要です。

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