起業はローカルがおすすめ

旅の目的を明確にする5

前回では、「日本人が会社を設立すると、外資企業となる」ことをご説明しました。
外資は何かと法律で縛られることが多く、また、設立費用や税金も高いのが欠点です。
そこで、多くの在住日本人が行っている方法が、「ローカル企業として会社を起業する」手法です。

ローカル企業であれば、誰でも簡単に設立することができますし、税務署もそこまで厳しくありません。
設立費用や年間にかかる維持費も抑えることができます。

ローカルとして設立する方法
ローカル企業、つまり、ベトナム現地企業として会社を興す場合は、当然のことながら会社登記人をベトナム人にしなければなりません。
要は、代表取締役社長をベトナム人にして、自分はただの雇われ社員、もしくはボランティアの位置づけにします。

日本人を雇うとなると、税務署も動きますので、できれば非公式で働くようにしてください。
もちろん、これは白か黒かと言われれば黒です。

非公式の社員なので、当然ワークパーミットを申請することはできません。
ですので、観光ビザで滞在することになるので、3ヶ月おきに国外に出なければならないといったデメリットもあります。

誰に起業してもらうか
ここで最も重要案なポイントが「誰に会社を設立してもらうか」です。
筆者の知り合いには、こんな方がいました。

日本人のYさんは、ベトナム人V氏というパートナーを見つけ、彼に会社を興してもらいました。
彼は名義だけで、実際業務を運営するのはYさんです。
しかし、やがてV氏との関係が悪くなってくると、V氏は勝手に社名を変更したり、身内を従業員として雇ったりしはじめました。

そして、最終的には会社をYさんに相談なく他社に売却してしまったのです。
つまりYさんは、知らずのうちに追い出された形になったのです。
登記にYさんの名前はありませんので、訴えることもできません。
Yさんは泣き寝入りをするしかなくなったのです。

このような出来事は、ベトナムではしばしば見受けられます。
回避するポイントとしては、「信頼できるベトナム人に依頼すること」に他なりません。
とはいっても、その信頼できるベトナム人をどうやって判断すればいいのかが分かりませんね。
それは在住日本人にとっては命題のようなものです。

騙し、騙されというのは、ベトナムではよくあること。
だからこそ、会社を共同で運営するためのベトナム人パートナーを選ぶ際は、相手の公私にわたる素性を調べて、本当に信頼できる人物かを注意深く見極める必要があります。

※当サイトへのリンクを歓迎いたします。
(管理人へのご連絡は不要です)
PAGE TOP