ベトナム人と良好な関係を築けるかがポイント

困ったときは日本人を探そう4

例えば、営業職においては、「社外営業よりも、社内営業の方が難しい」とはよく言われるものです。
営業は、営業事務や経理、企画、マーケティングと連携して業務を進めます。
関わる人間が多ければ、それだけ良好かつ密接な人間関係を構築する必要がありますね。

今回フォーカスを当てるのは、「対人コミュニケーション能力」ですが、日本勤務の方と、海外現地で働く方とでは、求められている質が異なることが分かります。

「自分は誰とでもうまくやっていける」
「対人スキルは任せておいて」
と自信のある方でも、海外で求められる対人スキルは、少々異なりますので注意してください。

ベトナム人との人間関係
なぜ日系企業は現地採用者が欲しいのか。
なぜ、海外勤務の募集条件に「海外勤務経験有り」をよく見掛けるのか。

その答えは、「現地のスタッフと良好な関係を築くことができる人材」を探しているからです。
日本は成熟した先進国であり、世界の中でも「マナーがいい」、「礼儀正しい」、「人に迷惑をかけない」と言われています。

対してベトナムは発展途上国。
他人よりわれ先に自分の利益を優先します。
交通ルールを一切守らず、列には並ばず割り込みをし、自分が悪いときでも責任転嫁し謝罪はしません。
勤務中にオンラインゲームをやったり、携帯電話を弄って怠慢を働いたり、アルバイトを雇ったら無断欠勤。
与えられた業務をこなしていなくとも、口を開けば「給料を上げろ」、「ボーナスをもっと出せ」。
日本では到底考えられないような言動を働くのが発展途上国で働く現地社員の特徴と言えます。

そんな彼らと良好な関係を築くのは、一筋縄ではいきません。
ベトナム人の人柄、性格、言動の傾向、文化、習慣などをよく理解していなければなりませんね。

日本から赴任で来た人の中には、ベトナム人との関係がうまくいかずに、精神的にまいってしまって、帰国を余儀なくされた方も大勢います。
そうならないためにも、現地に精通し、好きでベトナムに住んでいる現地採用者が一人は必要不可欠なのです。
簡単なコミュニケーションでいいので、ベトナム語が分かれば、さらに採用の幅は広がることでしょう。

ベトナム人とうまくやるポイント
ベトナム人は上記のような怠慢を働いたり、理不尽な言動をとる人も多くいますが、一方、人懐っこい性格で、打ち解けあうことができれば、信頼に足る人物に成長してくれます。
また、ベトナムでは社会人という概念がまだ希薄で、社会のマナー、常識を知らない部分があります。
「こんなこと言わなくても分かるだろ」と考えるのではなく、一から子供を育てるように教育してあげましょう。

また、飴と鞭を使い分けるのもポイントです。
叱るときは、なぜ自分は怒られているのかを、きちんと納得いくまで説明してあげてください。
そして、業務を達成したときは、掛け値なしに褒めてあげることも大切です。
彼らは喜んでモチベーションを上げてくれることでしょう。

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