ベトナムに永住は嫌だ

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ベトナムに住んでいる日本人が集まれば、必ずといっていいほど話題になる話があります。
それは「いつまでベトナムに住むつもりなの?」
「このまま永住してもいいと思ってる?」
というもの。

永住という言葉が苦手な在住者

ベトナムに10年、20年住んでいるような移住者は、往々にしてベトナムという地が好きで、愛着を持っています。
ですので、「永住するか?」との問いにも「もちろん」、「そのつもり」という答えが返ってきます。

しかし、まだ数年の移住歴であったり、特に目的もなくベトナムに住んでいる方はどうでしょうか。
独身で配偶者や子供もいなければ、ベトナムに住み続ける必要というものが、そもそもありません。
ベトナムもタイもラオスもマレーシアも、日本人からみれば同じ東南アジアで、同じ外国の一つにしか過ぎません。

以前、筆者を含めて現地採用者5人ほどで飲み会をしたとき、将来についての話題がでました。
そのとき、みなさん共通している意見がありましたが、それは、
「ベトナム人と結婚すれば、この地に永住していもいい」
「このまま住み続ける可能性もあるけど、『永住』と言われると重い」
というもの。

彼らは好きでベトナムに住み続けていて、すでに数年が経過しています。
ベトナムの文化や彼らの習慣をよく理解して、ベトナムでの有意義な過ごし方を熟知していますので、ホームシックに悩まされることももうありません。
あとは、ベトナムに住む目的だけとなります。

お店を運営していたり、自分で会社を興している方ならば、ベトナムに住み続ける理由ができますが、フリーランスや現地採用者の方はその限りではありません。
フリーランスであれば、どこの国でも働くことはできますし、現地採用者も然りです。
アジアの国々は、どこも現地に根付いて働ける日本人を欲していますので、就職先には困りません。

また、ベトナムは新興国の一つ。
将来どうなるかはまだ不透明です。
世界の経済事情に左右されますし、中国との摩擦の懸念もあります。
現在は物価は安いですが、20年後、30年後は日本とそれほど変わっていないかもしれません。

日本に帰国し、再就職を考えるのでなれば、30代前半には決意をしたいところ。
それまでに、自分の生き方を決めて、居場所を確保するようにしましょう。

ちなみに、これは欧米人も同じです。
彼らの多くは30歳までは自由奔放に生きて、バックパッカーなどを経験して世界を旅します。
しかし、30歳を境に、「このまま海外で人生を歩むか、帰国して母国で働くか」の決断をします。
みなさんも、ベトナムに住んでいれば、近い将来大きな決断をしなければならないときが訪れることでしょう。

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