面接に臨もう

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日本における面接では、身なりや礼儀作法が物を言います。
パリパリのスーツを着て、深々とお辞儀をして着席し、背筋をピンと伸ばして質問に応じるのが一般的です。

面接特有の緊張感が漂い、書店では面接対策本なども売られていますね。
では、ベトナムにおける面接風景はどのようなものでしょうか。

ベトナムにおける日系企業の面接風景
たとえ面接先が日系企業であっても、日本で行う面接と比べると、かなりラフな印象を受けます。
スーツを着たとしても、ジャケットは返って暑苦しいので着ないことも多々あります。
ネクタイも然りです。

また、面接場所も事務所であることもあれば、近くのカフェでコーヒーを飲みながら行うこともよくあります。
まだまだベトナムに根付いた生活を送っている日本人は数少ないので、面接官も興味津々な表情で、仕事とは関係ない話に花を咲かすこともあるでしょう。

面接体験談

これは筆者が直接体験した話です。
筆者はベトナムに移住後、日系企業へ面接を受けました。
職種は営業でしたが、日本人マネージャーとして部下の管理、及び運営が主な業務でした。
面接官である日本人に指定された面接場所は、日本料理レストランでした。

現地人の笑い声が木霊する中、「なんでまたベトナムに住もうと思ったの?」という質問から面接ははじまりました。
「家族はいるの?」、「ベトナムは夜が楽しいよね。遊んでる?」、「今度国内旅行行こうと思ってるんだけど、おすすめの場所知ってる?」などと、おおよそ仕事とは関係ない話ばかりでした。

履歴書と職務経歴書は事前にメールで送っていたため、前職に関してはあまり質問はされませんでした。
そして、昼食を終えてしばらく歓談したあと、「もし働くことになったら、いつから働ける?」、「給料はこのくらいでいいかな?」、「ワークパーミットは事務員に協力してもらって取得しておいて。経費申請していいから」などと、いつの間にか内定が決まっていたのです。
日本の面接とは打って変わることが分かりますね。

面接官の海外経験が長ければ、それだけ現地の文化に溶け込んでいますので、ラフな面接になる傾向があります。
逆に素人駐在員や、日本本社を絡めた採用計画を持つ大手企業では、日本とまではいきませんが、それなりの作法が要求されることがあります。

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