面接で採用されるコツ

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現地採用者の日系企業で面接時、どんな質疑応答が考えられるのでしょうか。
例えば、面接でありがちな「志望動機」ですが、ベトナムに住んでいる方には無用の質問ですね。

現地採用者のほとんどの方は、『働く』ということを、異国の地で生活を維持するための収入源としか見なしていません。
会社の理念に共感して欲しいのであれば、企業は最初から日本で採用した者を派遣するはずです。
ですので、企業側も野暮なことは聞いてきません。

海外で支店運営を任されている方は、往々にしてそれなりのキャリアを積んでいますので、ビジネスライクな質問が多いといえるでしょう。
勤務体系、給料、福利厚生、業務内容などが主です。

しかし、一つだけよく聞かれる大事なことがあります。
それは「長期間働けるかどうか」です。

長く働ける人を採用
企業側は、人件費を浮かすために現地採用者を採用しますが、唯一悩んでいる問題があります。
それは、「現地採用者は早く辞めていく」というもの。

現地採用者の中には、数ヶ月で仕事を辞めて、別の国へ移る人や、自分で事業をはじめたり、より高給な企業へ転職する人が多くいます。
「今月一杯で辞めます」と言えるのが現地採用者の特権でもあります。

本社社員と変わらない勤務体系、業務内容にも関わらず、給与が安く、福利厚生に乏しいのが現地採用者の特徴です。
ですので、自分の勝手な都合で辞めたりすることも、暗黙の了解でまかりとおっています。
現地採用者から言わせてみれば、「長く働いてほしければ本社採用にしろ」ということですね。

話が少し逸れましたが、以上の理由から、面接官は必ずこちらの質問をしてくるでしょう。
そのときに、嘘でも「長期間働けます」、「別の国へ移ることや、日本への帰国は考えていません」と言った者が勝ちとなります。
長期間働けるのであれば、仮に未経験であっても、企業側は「若手育成」を目的に採用しようと考えます。

逆に、どんな有能な人材であっても、面接官が(この人は長く続かなそうだな)と判断したら、採用は見送られることでしょう。
大手の企業でも、日本人社員は1人~3人程度しか在籍していませんので、貴重な日本人の人材が突然辞められるのは、非常に困ってしまいます。
現地採用者は、それを面接で逆手にとるのが有効と言えるでしょう。

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