駐在員と現地採用者の確執

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駐在員と現地採用者との間には、深い溝のような確執があるとよく聞きます。
世界で言われていることですが、ベトナムにおいても同じことが言えるのでしょうか。
答えは、「イエス」。
一見良好な関係を築いているように見えても、実は現地採用者はよく思っていない、そんなことは多々あります。

駐在員との違い

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駐在員と現地採用者の最も大きな相違点は、給料含む福利厚生にあります。
前回もご紹介したように、現地採用者には福利厚生と呼べるものはほとんどありません。
対して、駐在員には手厚い福利厚生が付与されます。
1年に一度か二度の往復航空券、海外移住手当て、住宅手当、食事代、出張手当、専用車による送迎などなど、現地採用者とは比較できません。

また、給料も大きくことなります。
業務内容は対して変わらなくとも、現地採用者は現地の水準に照らし合わせた給料。
対して本社赴任者や駐在員は、日本とベトナム双方で給与が発生します。

日本で受け取る給与は、そのまま口座に貯金することができ、ベトナムで貰える給料のみでも贅沢な生活ができます。
ゆえに、現地採用者はしばしば「自分はこんだけ働いているのに、この給料の差はなんなんだ」と考えている節があります。

生活の違い

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同じ会社、同じ業務時間、同じ業務内容で働いていたとしても、給料に圧倒的な差がでます。
300ドル程度のルームフォレントや、ゲストハウスに滞在している現地採用者をよそに、赴任者の多くは外国人街と呼ばれる高級住宅街にあるプール付のマンションに居住しています。

金銭感覚もまるで異なりますので、「来週一緒にゴルフ行かないか?」と誘われても、現地採用者には高くて行くことができません。
一皿200円の食堂でお腹を満たすのが現地採用者。
毎日和食やちょっとお高いレストランで食事をするのが赴任者であり、駐在員です。

現地採用者の多くは東南アジアという魅力に惹かれて移住しています。
しかし、駐在員の方は、好きでベトナムに住んでいるわけではありません。
あくまでも本社からの命令でしかたなくやってきているのです。

中にはベトナムの文化や、人々を見下す言葉を平気で吐き捨てる人もいますので、現地採用者との確執は深まるばかりです。
もちろんみんながそうではなく、現地採用者やベトナムの環境に上手く溶け込んで生活している人もいます。
みなさんも、ベトナムで現地採用者として働けば、必ず痛感することでしょう。

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